Mac音声入力の使い方|ショートカットキー・設定・日本語コマンド・できないときの対処

夕暮れの海辺のテラスで、MacBookに音声入力する笑顔の女性。口元から青紫色の光の波紋が画面に吸い込まれている様子

Macの音声入力は、マイクキー(F5)を押すか、設定した音声入力のショートカット(Fn/地球儀キーを2回押すなど)で始まります。設定の場所は「システム設定」>「キーボード」>「音声入力」です。

この記事では、起動と終了のキー、設定方法、日本語で使える音声入力コマンド、日本語と英語の切り替え、音声入力ができないときの対処を順に解説します。

目次

Mac音声入力のショートカット(起動・終了のキー)

Macの音声入力は、マイクキーを押す、音声入力のショートカットを押す、メニューから選ぶの3通りで起動できます。終了はEscapeキーか、起動に使ったキーをもう一度押します。

起動する3つの方法(マイクキー・ショートカット・編集メニュー)

🎤 音声入力を起動する方法:

  • マイクキー(ファンクションキーの列にある場合)を押して放す
  • 「キーボード」設定で選んだ音声入力のショートカットを押す
  • メニューバーの**「編集」>「音声入力を開始」**を選ぶ

マイクキーは、押し続けるとSiriが起動します。音声入力に使うときは、押してすぐに放してください。

メニューからの起動はキーボードの種類に関係なく使えるため、キーで起動しないときに「音声入力そのものは動くのか」を切り分ける方法としても役立ちます。

キーボード別:どのキーで起動するか

使っているキーボード音声入力を起動するキー
MacBookの内蔵キーボード(マイクキーがある機種)F5(音声入力/Siriキー)。設定したショートカット(Fn/地球儀キーを2回など)でも起動できる
Touch ID搭載Magic KeyboardF5(音声入力/Siriキー)
Fn/地球儀キーのない外部キーボード(Windows配列など)Fnキー2回は使えない。ショートカットをControlキー2回などに変えるか、「カスタマイズ」で好きなキーを登録する。メニューからも起動できる

ショートカットの初期設定や選べる選択肢は、Appleが一覧を公開していません。Macにつないでいるキーボードによってメニューの表示が変わるため、手元のMacで「ショートカット」のメニューを開いて確認するのが確実です。

ショートカットを変更・カスタマイズする手順

⚙️ ショートカットの変更手順:

  1. アップルメニュー>**「システム設定」**を開く
  2. サイドバーの**「キーボード」**をクリックする
  3. 「音声入力」の**「ショートカット」**のポップアップメニューから、使いたいキーを選ぶ
  4. 一覧にないキーを使いたい場合は**「カスタマイズ」**を選び、使いたいキーの組み合わせ(例:Option+Z)を押す

「Fnキーを2回押す」を選ぶと、同じ「キーボード」設定にある**「地球儀キーを押して」(または「fnキーを押して」)の動作が「音声入力を開始」に変わります**。地球儀キーを入力ソースの切り替えに使っている場合は、この変更で切り替えに使えなくなるため、ほかのキーを選んでください。

終了する操作と、30秒無音の自動停止

音声入力を終了するには、Escapeキー、マイクキー、または起動に使ったショートカットを押します。

話していない時間が30秒続くと、音声入力は自動で止まります。一方で、話し続けている限り入力できる長さに上限はなく、タイムアウトもありません。長い文章もそのまま話し続けて入力できます。

Mac音声入力の設定方法(有効化・言語・マイク・自動句読点)

音声入力は、「システム設定」>「キーボード」>「音声入力」をオンにして使います。Appleシリコン搭載のMacでは、日本語の音声入力をMac本体で処理でき、使う前に音声モデルのダウンロードが必要です。

音声入力をオンにする手順

✅ 有効化の手順:

  1. アップルメニュー>「システム設定」を開き、サイドバーの**「キーボード」**をクリックする
  2. 「音声入力」のスイッチをオンにする
  3. 確認画面で**「有効にする」**をクリックする
  4. 「Siriと音声入力の改善」のために音声を共有するか聞かれたら、**「オーディオ収録を共有」か「今はしない」**を選ぶ

音声の共有は、あとから「プライバシーとセキュリティ」>「解析と改善」>「Siriと音声入力の改善」で変更できます。

「音声入力」の欄には、次の5つの項目があります。

項目できること
音声入力音声入力のオン/オフ
言語音声入力に使う言語の追加・削除
マイクの入力元使うマイクの選択(「自動」も選べる)
ショートカット音声入力を開始するキーの選択
自動句読点句読点を自動で入れるかどうかの切り替え

なお、アクセシビリティの**「音声コントロール」がオンのときは、標準の音声入力は使えません**。音声入力が起動しないときは、音声コントロールがオフになっているかも確認してください。

言語の追加とオフライン(デバイス上)処理

音声入力で使う言語は、「音声入力」の**「言語」**で追加・削除します。日本語に加えて英語なども登録でき、使わなくなった言語はダウンロード済みのデータごと削除できます。

Appleシリコン搭載のMacでは、日本語の音声入力をMac本体(デバイス上)で処理できます。日本語の音声モデルをダウンロードしておけば、インターネットにつながっていなくても音声入力が使えます。音声がデバイス上で処理されているかどうかは、「キーボード」設定の「音声入力」で確認できます。

マイクの入力元と自動句読点

**「マイクの入力元」は、通常は「自動」のままで問題ありません。音声入力に使われる可能性が高いマイクをMacが選びます。外付けマイクやヘッドセットを使う場合はここで選び、「システム設定」>「サウンド」>「入力」**で入力音量が十分かを確認します。

「自動句読点」をオンにすると、話している間に句読点や疑問符が自動で入ります。日本語の音声入力にも対応しています。句読点を自分で言って入れたい場合や、意図しない位置に入る場合はオフにしてください。初期状態でオンかオフかは、手元の設定画面で確認できます。

Mac音声入力の日本語コマンド一覧(句読点・改行・記号)

句読点や記号は、その名前を言うと入力できます(「感嘆符」「疑問符」「アットマーク」など)。改行は**「次の行」、段落を変えるときは「次の段落」**と言います。文字の削除や選択は、音声入力ではできません。

句読点・改行・段落のコマンド

AppleのMacでテキストの音声入力に使えるコマンド一覧に載っている、句読点と改行・段落のコマンドです。実際に入る記号(全角・半角)は、入力先で確かめてください。

言う言葉入力される内容
次の行改行(新しい行を開始)
次の段落改段落(新しい段落を開始)
疑問符?
感嘆符!
カンマ,
ピリオド.
コロン:
セミコロン;
ハイフン-
省略記号…
引用符/終わりの引用符“ / ”
tabキー次のタブ位置へ移動

⚠️ 「まる」「てん」「かいぎょう」について:

Appleの一覧は英語のコマンドを日本語に訳したもので、「まる」「てん」「かいぎょう」は載っていません。一方で、日本語の音声入力では「まる」で「。」、「てん」で「、」、「かいぎょう」で改行、「はてな」で「?」、「かぎかっこ」「かぎかっことじる」で「」が入ると紹介している解説もあります(PC WatchのMac音声入力の解説(macOS Sonoma時点))。現在のmacOSでの動作はAppleの公式情報では確認できないため、手元のMacで試して、使えるものを使ってください。

また、Appleの一覧の「点」は読点の「、」ではなく、**ピリオドの「.」として載っています。読点のつもりで「点」と言うと、ピリオドが入る可能性があります。句読点を言うのが手間な場合は、前述の「自動句読点」**を使う方法もあります。

かっこ・記号・数字・絵文字のコマンド

かっこは、「開き」「閉じ」を付けて言います。

言う言葉入力される内容
開き丸かっこ/閉じ丸かっこ( / )
開き角かっこ/閉じ角かっこ[ / ]
開き中かっこ/閉じ中かっこ{ / }
開き山かっこ/閉じ山かっこ< / >
アットマーク@
スラッシュ/
バックスラッシュ\
アスタリスク*
アンダースコア_
アンパサンド&
ハッシュタグ#
パーセント記号%
中黒・
等号=
プラス記号/マイナス記号+ / -
数字次の語を数字で入力
スペースなしオン/スペースなしオフスペースを入れない入力の開始/終了
「ハートの絵文字」など名前を言った絵文字

「イコール」は一覧になく、**「等号」**と言うと「=」が入ります。絵文字は「車の絵文字」のように、絵文字の名前に「の絵文字」を付けて言います。

削除・選択・カーソル移動は「音声コントロール」の機能

「削除」「取り消し」「全選択」「コピー」「行頭へ」のような編集やカーソル移動のコマンドは、標準の音声入力にはありません。音声入力のコマンドは、句読点・記号・改行などの入力に限られます。

声で文字の選択・削除・置き換えまで行いたい場合は、アクセシビリティの**「音声コントロール」**を使います。「システム設定」>「アクセシビリティ」>「音声コントロール」で設定でき、使えるコマンドも同じ画面の「コマンド」で確認できます。ただし前述のとおり、音声コントロールをオンにしている間は、標準の音声入力は使えなくなります。

Mac音声入力で日本語と英語を切り替える方法

英語で音声入力するには、「キーボード」設定の「音声入力」>「言語」に英語を追加し、音声入力中にカーソルの横に出る言語表示をクリックするか、地球儀キーを押して言語を切り替えます。

🔤 英語を追加して切り替える手順:

  1. 「システム設定」>「キーボード」を開く
  2. 「音声入力」の「言語」の**「編集」**から、英語(English)を追加する
  3. 音声入力を起動し、カーソルの横の言語表示をクリックするか、地球儀キーを押して英語を選ぶ

英語で話すときは、句読点や改行も英語のコマンドで入れます。

言う言葉入力される内容
period.
comma,
question mark?
new line改行
new paragraph改段落
all caps次の単語をすべて大文字に

Mac音声入力ができない・反応しないときの対処

まずはAppleが案内している設定・マイク・話し方の確認を順に行います。それでも直らない場合は、**音声入力のオフ→オン、Macの再起動、音声認識のプロセスの再起動(非公式)**を試します。

まず確認する設定(Apple公式の手順)

AppleのMacの音声入力が正常に動作しない場合の確認項目で案内されている内容です。

🔍 確認する項目:

  1. 「キーボード」設定で音声入力がオンになっているか
  2. 音声入力の言語と地域が、話している言語と合っているか
  3. 押しているキーが、設定した音声入力のショートカットと同じか
  4. 内蔵マイクがないMacでは、外付けマイクがつながっていて「サウンド」または「キーボード」設定で選ばれているか
  5. 外付けマイクの入力音量が十分か
  6. 服や手でマイクをふさいでいないか
  7. 小さすぎも大きすぎもしない声ではっきり話しているか、周りに雑音がないか
  8. インターネット接続が必要な場合があるため、接続できているか

認識が安定しないときは、静かな場所で、口元をマイクから15〜20cmほど離し、はっきりゆっくり話すと改善しやすくなります。外付けマイクを使うと、内蔵マイクより声を拾いやすくなります。

それでも直らないとき(再起動・corespeechdの再起動)

Appleの公式手順にはありませんが、次の対処もよく挙げられています。

🔧 試す対処:

  • 「キーボード」設定で音声入力を一度オフにしてからオンに戻す
  • 「システム設定」>「プライバシーとセキュリティ」>**「マイク」**で、使っているアプリにマイクの使用が許可されているか確認する
  • Macを再起動する

マイクの表示は出るのに文字が入らない、F5を押すと音は鳴るのに始まらないといった症状は、macOS 15(Sequoia)のころから報告があり、その後のバージョンでも報告が続いています。この症状を一時的に回復させる方法として知られているのが、ターミナルで音声認識のプロセス(corespeechd)を再起動するコマンドです。

💻 corespeechdを再起動する手順:

  1. 「アプリケーション」>「ユーティリティ」>**「ターミナル」**を開く
  2. 次のコマンドを入力し、Returnキーを押す
killall corespeechd

このプロセスは止めても数秒で自動的に起動し直します。ただし、これはAppleの公式手順ではなく、根本的な解決でもありません。macOS 26では別のプロセス(assistantd)が関係していたという報告もあり、必ず直るとは限りません。

頻繁に止まって作業にならない場合は、次に紹介する代替ツールを使うのも一つの方法です。

Mac標準の音声入力で足りないときの代替ツール

ふだんの文字入力は、Mac標準の音声入力で十分です。代替ツールを選ぶのは、次の3つの理由のどれかに当てはまる場合だけで構いません。

代替ツールを選ぶ3つの理由

🧭 代替ツールを選ぶ理由:

  • macOS側の不具合を避けたい・ブラウザで完結させたい → Googleドキュメントの音声入力、Voice In
  • 話した内容をAIで整えたい・入力の速さを重視したい → Aqua Voice、Wispr Flow
  • Mac本体だけで処理したい・買い切りで使いたい → MacWhisper、VoiceInk、Superwhisper

Googleドキュメントの音声入力は無料で、Chrome・Edge・Safariの最新版で使えます。ドキュメントを開いて「ツール」>「音声入力」を選ぶと始まり、日本語の音声入力にも対応しています。macOS標準の音声入力とは別の仕組みで動くため、Mac側の音声入力が止まっているときの代わりになります。ただし、書式設定や編集の音声コマンドは英語のみで、アカウントとドキュメントの言語を英語にする必要があります。「まる」「てん」で句読点が入るかどうかは、Googleのヘルプには記載がありません。

Aqua Voiceは日本語対応を公式に明記していますが、Wispr Flowは「100以上の言語に対応」とだけ公表しており、日本語を名指しした記載はありません。日本語中心で使うなら、無料枠で認識の精度を試してから選んでください。Aqua Voiceは、Aqua Voiceの招待リンクから登録するとProプランを1か月無料で使えるため、有料プランの機能まで含めて試せます。

会議の音声をあとから文字にしたい場合は、音声入力よりも録音と文字起こしの機能が向いています。Zoomでの方法はZoom会議を録音・文字起こしする方法で解説しています。

ツール別の料金・日本語対応・ローカル処理(表)

料金は各社の公式サイトで2026年10月21日に確認した内容です(ドル・ユーロ表記)。

スクロールできます
ツール料金日本語処理する場所
Googleドキュメントの音声入力無料音声入力は対応(音声コマンドは英語のみ)オンライン(ブラウザ)
Voice In(Chrome拡張機能)無料版あり/Plus 月額$9.99・年額$59.99対応ブラウザ(Chrome)
Aqua Voice(招待リンク)無料1,000語/Pro 年払$8/月・月払$10/月(招待リンクからの登録でPro 1か月無料)対応(公式に明記)クラウド(インターネット接続が必要)
Wispr Flow無料 週2,000語(Mac・Windows)/Pro 年払$12/月・月払$15/月「100以上の言語」と公表(日本語の明記なし)公式に記載なし
MacWhisper無料版あり/Pro 買い切り€64「100以上の言語」と公表Mac本体(ローカル処理に対応)
VoiceInk買い切り $25(Mac 1台)・$39(2台)・$49(3台)公式に記載なしMac本体(Appleシリコン、macOS 14.4以降)
Superwhisper無料版あり(ローカルモデルは無制限)/有料プランあり「100以上の言語」と公表Mac本体(ローカル処理に対応)

まとめ

Macの音声入力は、マイクキー(F5)か音声入力のショートカットで起動し、Escapeキーで終了します。Fn/地球儀キーのない外部キーボードでは、「カスタマイズ」で好きなキーを割り当てるか、「編集」>「音声入力を開始」を使います。

設定の場所は**「システム設定」>「キーボード」>「音声入力」**です。Appleシリコン搭載のMacなら、日本語の音声モデルをダウンロードすればインターネットなしでも使えます。

改行は**「次の行」、段落を変えるときは「次の段落」**です。「まる」「てん」はAppleの公式一覧にないため、手元で試して使えるものを使ってください。

動かないときは、まず音声入力のオン・言語・ショートカット・マイクを確認します。それでも止まる場合は再起動やcorespeechdの再起動を試し、頻繁に止まるならGoogleドキュメントなどの代替ツールを検討してください。

Mac音声入力のよくある質問

Fnキーを2回押しても音声入力が起動しないのはなぜですか?

音声入力のショートカットがFnキー2回以外になっているか、「地球儀キーを押して」の動作が別の設定になっている可能性があります。「システム設定」>「キーボード」の「音声入力」で、ショートカットを確認してください。

Windows配列の外部キーボードで音声入力を起動するには?

「音声入力」のショートカットで「カスタマイズ」を選び、使いたいキーを登録します。メニューバーの「編集」>「音声入力を開始」からも起動できます。

インターネットにつながっていなくても音声入力は使えますか?

Appleシリコン搭載のMacなら、日本語の音声モデルをダウンロードしておけばMac本体で処理されるため使えます。処理場所は「キーボード」設定の「音声入力」で確認できます。

音声入力が途中で勝手に止まります。

30秒間声が入らないと自動で止まる仕様です。続けるときは、ショートカットかマイクキーでもう一度起動してください。

Pages・メモ・メール・ブラウザの入力欄でも使えますか?

Appleは「テキスト入力ができる場所ならどこでも」音声で入力できるとしています。ただし、アプリによって動作が違うという報告もあります。

ターミナルでも音声入力は使えますか?

Appleの案内はテキストを入力できる場所全般が対象で、ターミナル個別の記載はありません。この記事では個別に検証していないため、手元で試してください。

Windowsで音声入力するには?

Windowsでは「Windows」キー+「H」キーで音声入力が起動します。設定方法や仕事での使い方はWindows音声入力を仕事で活用する方法で解説しています。

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参考サイト・出典:

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